「暑いと言ったら一打罰」(前編)

皆様、こんにちは。税理士の三田洋造です。

 

先週金曜日(7月20日)、泉カントリー倶楽部でゴルフをしてきました。私が所属する千葉県税理士会船橋支部の「ゴルフ同好会」のコンペでした。

 

梅雨が明けてから本格的な真夏となり、金曜日も35°を超える猛暑でした。朝から「熱風の中にいるような」感じで、ちょっと動いただけでも汗がじわじわ出てくるくらいの暑さでした。

 

さて、そんな猛暑の中、プレー前には全員集合して、支部長から一言挨拶がありました。

 

その中で、これは半分ジョークですが、「暑いと言ったら一打罰(ワン・ペナルティー)です」という発言がありました。

ジョークと分かっているので皆笑っていましたが、それでも、一応「支部長からのお達し」が出た以上、皆で「暑いと言わないようにしよう!」と決めました(笑)。

 

さて、「暑いと言ったら一打罰」という即席ルールを厳守するため、少なくとも私の組ではプレー中誰も「暑い!」とは言いませんでした。

 

すると不思議なことに、猛暑であるにもかかわらず、それを感じないで結構プレーに集中することができました。

 

金曜日は適度に風も吹いていたので、無風の酷暑状態ではなかったことも良い影響を与えていたとは思いますが、それを差し引いても「暑いとは言わない!」と心がけていたおかげで、ミスをしても、暑さのせいにすることなく、良いショットも悪いショットも全て自分の責任であり、それを淡々と受け入れていく、という意味での良い集中力を保つことができたように思います。

 

まあ、支部長が当日の各人のプレーにそこまで影響を及ぼすことを計算して「暑いと言ったら一打罰」と発言したかどうかは分かりませんが(笑)、少なくとも結果としてその発言は私にとってプラスであったのは確かです。

 

 

言葉がプラスに働く!?

さて、ここからはなぜその発言がプラスだったのかを、客観的に考えてみたいと思います。

 

まず、当日の暑さは「誰にとっても同じ」暑さだった、ということです。

同じ場所に居る人には同じ天気しかありません。

 

当日、泉カントリー倶楽部でプレーした全ての人にとっては、多少の時間差はあるものの、基本的には同じ「暑い!」という天気だった訳です。

 

したがって、皆が同じ気象条件でプレーしている以上、「自分だけが」プレーの結果を気象条件のせいにすることはできないという、当たり前と言えばもう、至極当たり前のことが言える訳です。

 

ところが、その当たり前のことをつい忘れて、「ミスを気象のせいにする。天気のせいにする」のが、悲しいかな人間の性なのです(ゴルフをやる方は、一度や二度はこのような経験(つい愚痴ってしまう)をしたことがあると思います。

 

確かに大雨や強風、うだるような暑さ、凍えるような寒さといった気象条件のもとでは、そうではない時と比べて、ゴルフプレーのパフォーマンスが落ちるのは事実です。頭ではわかっていても、身体が言う事をきかない、思ったように動いてくれない、という訳です。

 

特に大雨のときなどはレインウェアを着込んだりするので、身体の上体と下半身との捻転がスムーズにいかない、といった現象も起こります。

集中力を保つのも難しく、ミスが続いたりすると、途中でプレーを止めたくなることもあるでしょう(私はあまりありませんが・・)。

 

でも、「条件はみな同じ」なのです。

いついかなるときでも、同じ時間帯にプレーしているのであれば、皆が同じ天気、同じ気象条件のもとでプレーしているのです。

だから、ミスの原因は自分にあるのであって、気象条件のせいにはできないのです。

 

 

したがって、支部長の発言は、「つい気象のせいにする。天気のせいにする」という、いわば人間の心理的な弱さに、改めて「いやいや、天気のせいにはならないでしょう」と「釘を刺す」効果があった、と言えます。

 

 

自分だけが暑さの中でプレーしているのではない。条件はみな同じ。

だから「暑い!」という不平不満とも愚痴ともいえることはお互い言いっこなし。

お互い暑さを忘れて気持ち良くプレーしましょう。

 

そんな効果がこの「釘を刺す」言葉にあったと思います(後編に続く)。

 

 

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