皆様、はじめまして。日本クレアス税理士法人 千葉本部の税理士、三田洋造です。
当事務所のホームページをリニューアルするにあたり、そのコンテンツの一環としてブログを書いていくことにしました。そうそう頻繁には更新できないとは思いますが、折に触れ、日々の業務の中で思ったこと、感じたこと、皆様にお伝えしたいことなどを書いていきたいと思います。
ということで、今回は表題のとおり「人はなぜそれを買うのか?」というテーマで、常々感じていることを書きます。
作リ手の思いが見えることの大切さ
皆様、ここ数年スーパーマーケットや「道の駅」、郊外の直売所などで、お米や野菜などの包装袋などに「生産者:〇〇〇〇」などと書かれているのを良く見かけたりしませんか?場合によっては顔写真付きだったりもしますよね。
さらに進んで、その生産者が「どういう工夫をして、どういう思いで」その野菜を作ったのか、そして「どんな料理にしたら美味しいのか」など、ポップに丁寧に書かれていたりするときもあります。
私は、そういうのを見るとつい「ああ、いいなあ。ちゃんとしているなあ」と思うのです。
この「ちゃんとしている」(きちんとしている)というのは「作った人が責任をもっている感」とでもいうべきものが確実に伝わってくる、という意味です。
皆様はどちらを選びますか?
例えば八百屋さんで、同じ野菜が並べられていても、片や値段しか書かれていない、片や値段に加えて「生産地、生産者」が書かれていたら、しかもどちらも同じ値段だったら、皆様はどちらを選びますか?
おそらく皆様は「生産地、生産者」が書かれている方を選ぶと思います。私もそうしますし、もしかしたらそっちの方がちょっと高くても、選んでしまうかもしれません。
ことほど左様に、人が何かを買うとき、選択するときというのは、決して値段だけで決めるのではないと思います。最初からそれを期待していたか否かは別にして、結局は「より情報が多い方」に決める、という傾向が強いのではないかと思うのです。
しかもその情報が、その品物について「確かそうで、信頼がおけそうで、詳しい説明となっている」情報であるなら尚更だと思います。
人はそういう情報を「判断基準」にして、自分にとってその品物を買うことが「得になるか、ならないか」、言い換えれば「その品物を買うことに価値を見出せるのか、見出せないのか」を無意識のうちに、しかもかなり瞬間的に判断しているのだと思います。
逆に言えばそういう情報が無いと、あるいは乏しいと「判断のしようがない」ということになり、購買行動に至らないで終わる、という結果となりかねません。
売れるためには、何をすれば良いのか
このことは立場を変えれば、生産者として、あるいはサービスの提供者として、消費者に自分の生産物を、サービスを買ってもらうためにはどうしたらいいのか?を考える良いヒントになると思います。
つまり、自分が作る生産物や提供するサービスが「良いもの」である(少なくとも「普通の品質と同等か、ちょっと良い程度」以上である)ことは当然に求められるとして、それ以外に、先に触れたように、消費者の購買行動の際の判断基準となりうる情報を「実際に提供すること」が求められる、ということだと思います。
「人はなぜそれを買うのか?」(反対に言えば「なぜ買わないのか?」)ということを真摯に考えれば、生産者として、サービスの提供者として「売れるためには、何をすればよいのか」が自ずと分かってくるような気がします。
私自身や当事務所においても、多々至らない点の反省も含めて、今後「売れるためには、何をすればよいのか」を考えて、実際に行動していきたいと思います。